-第1話-

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杏「良くないわよ! 昨日なんてキ……ッキ……ッ」 き……き? 機器……いや鬼気か、いや違うな……鬼気迫ってるのは目の前のこいつだし。 杏「キ……ス……したって、嬉しそうにさ……」 ……キスか…… 朋也「いや、それ位はするだろ、あいつら付き合ってんだし」 杏「で、でも……」 朋也「良いじゃねぇか、おどおどし続けて何もかも頼りっきりにされるより」 そう、杏に話を聞く限り、少なからず見てきた限り、今の藤林はもう姉に……杏に守られるだけではなくなっている。 ちゃんと自分の足で、自分の力で、勝平の支えになっているのだろう。 朋也「成長したんだ、藤林は。 もう、ちゃんと『大人』になっていってるんだ。 だから……」
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