-第1話-

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?「朋也くーんっ」 背後から駆けてくる声は、到底男の物とは思えない。 そう思いながら半歩左に避けると、数歩先でたたらを踏みながらも体勢を立て直す。 数拍置いて、ゆっくりとこちらを向くのは、女らしい顔立ちの『男』……そう、男。 ?「何で避けるのさー」 朋也「何が嬉しくて男に抱きつかれにゃならん。 つーか仕事はどうした勝平」 午前午後に別れているとは言え、藤林の話だと日曜はその両方に必ず出ていると訊いたが…… 勝平「ああっそうだよ、遊んでる暇無いんだっ ごめんね朋也くんっ」 言うが早いか、あっという間に姿が見えなくなる。 朋也「……速いな、相も変わらず」 おっと、呆気に取られてる場合じゃない。 朋也「……行くか」 呟いて、足を向けるのは商店街。
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