36人が本棚に入れています
本棚に追加
やはり、大した理由もなく、プレゼントを選ぶと言うのは難しいものがある。
ましてや、勝平の好みや趣味に明るくない。
朋也「『男らしい』ってのが、プレゼントを選ぶ好みの基軸としちゃ、幅広すぎるんだよな」
杏「よねぇ……やっぱり、さっきのTシャツどっちかで決めとく?」
朋也「最後の手段……だな、そりゃ」
商店街入り口前の広場のベンチに、二人肩を並べて腰を落とし、ついでに溜め息も落とす。
杏「……はぁ……あんた、自分で言い出したんだから、何とかしなさいよね」
……そう、働き始めた勝平の、就労一月経過の祝いとして、何かしてやりたい。
そう思い、杏を誘って今日の休日となった訳だ。
朋也「慣れねぇ事は思い付くもんじゃねぇな……」
最初のコメントを投稿しよう!