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無駄に近い距離で、男二人は杏に声をかけ続けるも、特に反応を見せない杏に苛立ったのか、乱暴に肩を掴み。
男1「聞いてんのかよ!」
朋也「てめぇの怒鳴り声なら、辺りの奴等が聞いてるよ」
肩を掴んだ男の肩を掴んで、後ろに下がらせる。
杏「朋也っ」
何処か嬉しそうに、そして、張り詰めた緊張が解けた様な、そんな声色。
男1「んだよ……行こうぜ」
男2「え、あ、おい」
……もっと突っ掛かって来るのかと思ったんだが。
潮時を解っているのかいないのか……まぁいい。
朋也「しっかし、あの位なら追い払えるだろ、お前なら」
少し『らしく』ないと、そう思って、簡単に口を突いた台詞。
杏「あんた……あたしを何だと思ってんのよ」
歩く凶砲。
……等と言える訳もなく。
朋也「いや、まぁ……女何だな、と――」
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