このままどこか遠くへ

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 エレベーターを下へ  たどり着いた階の中央へ  そこにある『彼女』に優しく手を置くと、俺の『お気に入り』たちが立ち上がる  さぁ、どれにしよう?  明るいのがいい  陽気なのがいい  意味を考えず  ただただラララと歌える  そんな歌がいい 「さぁ歌っておくれ。俺の可愛い『ハルモニア』」  シャラララと鼻歌を歌いながら、努めて明るく、心配を掛けないように  俺がゲラゲラ笑っていれば  アイツもそのうち笑うだろう  …まぁ  鼻で笑われるかもだけど
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