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子猫は目を細めて煉瓦のブロック塀の隙間をくぐる。
里穂
【頑張れ!】
里穂は拳を握り締め子猫を応援している。
淳
【いやいや、通れるだろ】
淳も一緒に子猫を見ていた。
猫が苦手な淳でも、一生懸命隙間をくぐる子猫の姿は愛くるしく、気付けば心の中で頑張れ、頑張れ!と応援していた。
子猫はようやく前足からくぐり抜けることができ、あと少し、あと少し!
そう2人が応援していた時にゴツン!と頭をぶつけていた。
里穂
【あッ!痛~い】
淳
【お前は痛くないだろ】
里穂
【あの子毎回ああやって頭ぶつけるんだ。絶対たんこぶできてると思うの】
淳
【へぇ…。】
(できねーよ)
里穂
【何かエサあげようよ!】
淳
【冷蔵庫に魚肉ソーセージならあったかな…。】
里穂
【あげよ!】
魚肉ソーセージを持って2人は子猫の元へ行った。
里穂
【そうだ!】
【ねぇ?あーちゃん】
【名前つけてあげようよ】
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