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生徒【おはよー】
生徒【おはよ】
挨拶が飛び交う通学路。
校門に立つ教師。
年季の入った校舎の中学校。
そこに登校してきたのは淳と、昨日、里穂に告白をした真二だった。
淳
【告白したらしいな】
淳の発言に真二は驚いたのか、口を開けたまま淳をただ見ていた。
淳
【なんとか言えよ。ヒヒヒ、お前、ああいうのが好みなのか】
淳はにやにやと真二をからかうように言った。
真二
【里穂から聞いたのか?】
淳
【相談されたよ。どうしようってさ】
真二
【それで!?】
淳
【考えとくって言った】
真二
【なんでお前が俺の告白の返事考えるんだ!!】
真二は怒鳴った。はじめての告白を幼馴染みに聞かれ、しかも冷やかされた。そう思ったようだ。
真二
【淳、里穂はなんでお前に相談したんだと思う?】
淳【幼馴染みだからだろ?あと、ついで?】
真二【なんのついでに恋愛相談なんだ!?】
真二はまた怒鳴った。
淳【お前…うるさい。昨日、うちに来たんだよ。りぃがさ】
真二
【なんで!?】
淳
【なんで…さぁ…なんでだ?たまに来るんだ】
真二
【何しに!?】
淳
【飯食ったり…訳のわからない話をしに。】
真二
【呼べよ…】
真二は残念そうにつぶやいた。
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