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『おっはよー!』
物思いに耽っている最中に
華奢な指で背中を平手打ちされる
(ッ痛)
『いつも君はボーッとしてるな…シャキッとしなさいな』
この女性の名前は
≪藤堂 憐≫
俺の唯一の身内だ
とは言っても血の繋がりはないのだけれど…
<翅音>
『おはようさん…あんたのは痛いんだから叩くなよ。そして無防備な背後に回るな…』
<憐>
『聞いた?』
(お構いなしでスルーか…)
ぶっきらぼうに
<翅音>
『隣街の話か?』
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