紅目の青年

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トテトテ…コロコロ… ドスン! ガッシャーン… (またか…何度やれば…) まどろんだ矢先に 激しい物音で起こされた <アキ> 『マリム師匠…』 埃まみれで 今にも泣きそうな顔の子が 俺を呼んだ この子は ≪アキ≫ 今となっては俺を [師匠] と呼ぶのはこの子だけだろう… <アキ> 『頼まれていた絵の画材が…どうしても今日描きたいので』 (本当にこの子は律儀だな…相変わらず堅苦しいが) ヒョイとその画材とやらを 取ってやり尋ねる 『これでいいか?』 <アキ> 『師匠…ありがとうございます』 バッ! (嬉しい時の決めポーズもキレてるな)
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