赤い痕

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お酒は もちろん出ないが 友人とおもいっきり はしゃいだ。 他の科とは別々な為 女だらけの デザイン科だけ… 本当に気のあう仲間と最後の時間を楽しんだ。 たくさんの写真を撮り 3年間の思い出話に 花を咲かす… 高校生活が終わってしまう実感はあまりなかったが 早く大人になりたかった私は… 少しでも龍ちゃんに近づきたかった私は… 学校が終わる事が嬉しかった。 社会人になれる事が とても嬉しかった… あっというま間に2時間は過ぎ 先生達が帰ると みんなで2次会の居酒屋へ移動する。 テンションは上がりっぱなしで 話は尽きない。 ビール片手に語り合う… 盛り上がったまま 3次会のクラブへと移った。 他の高校の生徒もいたので クラブは超満員… 踊っては 飲んで… アルコールの力で さらにテンションは上がる… ナンパもされたが そんな男に興味はない… 楽しくて 楽しくて… 私は 龍ちゃんから 連絡のない寂しさも忘れていた… 踊っていたホールから 席に戻りカクテルを喉に流し込む… 「超~楽しい~♪」 叫ぶ 友人を笑いながら 本日何度目かの 乾杯をする。 ふと… 何気なくカバンの中のポケベルを見た… そこには 1件の着信が入っていた…
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