赤い痕

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無言のまま ホテルの1室に入ると いきなり マサヤは 私を抱き寄せ 唇をふさいだ… 長い…長い…キス… やっぱり… 龍ちゃんと違うキス… 手を引かれ ベットに座る… マサヤの手は そのまま私の服を脱がし始めた… 「何か…照れるね…」 マサヤを見てそう言うと 彼は何も言わず 笑いを浮かべ 2度目のキスをしてきた… 2人ベットに倒れ込む… と、同時に マサヤの右手が 私の足の間に滑り込んできた… 「…んっ……」 指が中に入ってくるのを感じ 思わず声が出た… マサヤの顔が私の唇を離れ 胸に降りる… 指を出し入れする音と 胸に顔を埋めた彼の舌の音だけが 部屋に響き渡る… 『…龍ちゃんの指とちが…』 気持ち良いはずなのに… こんな時でさえ 彼と 比べてしまう自分に気が付き… そんな自分にやるせなさを感じる… 吐息と共に ため息が出る… 「入るかな…」 マサヤが自分のモノを入れるのを躊躇する… あまり濡れていないのだろう… 『…愛情がないと…』 また頭を龍ちゃんの顔がよぎる… 『彼を思うのはやめよう…』 思いをかき消すかのように 私は起き上がり 何も言わず マサヤのモノを口に含んだ…
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