赤い痕

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卒業式の夜の出来事を全てアヤに話すと 「しょうがないよ… マサヤも手が早いね」 そう言って笑った。 驚いた事に マサヤ達と飲んだ日 アヤは一緒に帰って行った彼と 付き合う事になったらしい。 あの夜 アヤは そのままホテルに行ったと告げた 「あいつも手ぇ早いじゃ~ん」 そう言って2人で笑い合った。 「男って そんなモノなのかなぁ~」 マサヤと アヤの彼氏になった 2人の顔を浮かべる… と… 私のベルが鳴った… 「もしかして 龍ちゃん先輩?」 鋭いアヤが聞いてきた。 「うん…」 「も~レイが連絡しないから 心配してるはずよ 電話してみたら?」 アヤが台所から電話の子機を持ってきた。 「こんなって無視した事ないから何か気まずいな」 「でも、会いたいでしょ?」 「うん…でもさ…」 「マサヤと 龍ちゃん先輩どっちが良いの?」 「もちろん龍ちゃん」 「でしょっ! レイが龍ちゃん先輩の事 バカなぐらい好きなのは知ってるから 早く電話しなっ」 アヤは気を使い 部屋を出ていった。 『ありがとう…アヤ』 持たされた子機で 私は龍ちゃんの番号を押した…
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