赤い痕

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『…えっ…』 …すぐに分かった… 卒業式の夜の事だと… ずっと連絡をしなかった私だったから… …彼が心配してくれた事… …私を想っていた事… その顔と たった一言だけで 何もかも伝わった気がした… 今までの全てが許せる気にさえなった… 涙が出そうだった… 嬉しさと… 悲しさと… どうする事も出来ない 愛情の行き場に… 何も答えない私に 「…好きだよ…」 ずっと聞きたかった言葉… 決して口に出さなかった彼… 小さく呟くと 私を苦しいほど 力いっぱい抱き締め また絶頂へと導いてくれた…
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