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「待て!!それは、つまり……裕理は既に能力を持ってるという事か?」
思わず声を上げてしまった。幻想入りする前から能力があったなんて……
「……あの、能力って何ですか?僕、普通の……それにすら及ばない高校生なんですけど……」
「超能力みたいなモンっすよ旦那。」
「ち、ちょ、超能力ぅ!?僕はスプーン曲げとか出来ませんよ!?」
……スプーンを曲げるって何か意味があるんだろうか?その辺りを知ってそうな鈴鹿を見ると「懐かしいなぁ……」とか呟いていた。
本当に何なんだろう?
「あー……とりあえず能力の説明をしておくわ。能力は幻想郷の住民達の何割かが持っている特殊な能力の事よ。それは種族による能力や、修練によって得た能力とかもある。私みたいに幻想郷に来たら不思議な能力が身に付いたってパターンもあるけれどね。」
「鈴鹿さんの能力って……」
「『記憶を操る程度の能力』よ。」
そう言って鈴鹿は裕理の頭に手を置いた。
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