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「あら、目が覚めたみたいね?」
最初に口を開いたのは変な服の女だった。左右色違いの服に身を包んでいるのでW女と呼ぼう。
だが間違いなく美人、百人に聞けば百人がそう答えるだろうな。
「何処か痛い所はありますか?」
続いて口を開いたのは、ウサギの耳を頭に乗せた女の子。パッと見、年齢は近いと思う。服装は俺の学校の制服に似ているな。頭の耳さえ無かったら学校にいても違和感は無いと思う。
「痛い所は無い。で、ここ何処?」
とりあえず質問には答えて、ついでに俺の疑問も口にしておく。
「何処って……永遠亭ですけど?」
「……永遠亭?それはお菓子屋か何かか?それとも落語家か?」
「へ?えーと……師匠。」
「ふぅ……まず先にこちらの質問に答えてもらった方が早そうね。」
そい言いながらW女が近付いてくる。師匠とか呼ばれてたし、それなりに凄い人なのか?実は暗殺拳の使い手とか……
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