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「まず先に名乗っておくわ、八意永琳よ。貴方の名前は?」
「春日冬夜、春の日に冬の夜で春日冬夜だよ。」
「かすが、とうや……変わった名前ね。」
「お前もな。」
言われ慣れてるからな。つかそれを言ったら姉さんは春が並ぶ名前だからなぁ……
「もう少し、冬夜の事を詳しく教えてもらえるかしら?例えば立場とか……」
「立場?えっと……高校生で二年、帰宅部だな。実家は拳法道場で、家族は両親と姉が二人、弟と妹が一人いる。」
「ふむふむ……大体分かったわ。まず最初に伝えておくけれど、これからする話には嘘は一切含まれていないわ。」
「……何それ?」
「まず、ここは冬夜がいた世界じゃない、幻想郷と呼ばれる世界よ。」
……嘘だと思った。だがウサギ女もW女も嘘を言っているようには見えない。
だが信じられると思うか?別の世界とか言われて信じられる奴がいたら、俺は殴り倒して病院に運ぶ。
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