第一幕 竹林でお会いしましょう

18/21

226人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
「まず先に名乗っておくわ、八意永琳よ。貴方の名前は?」 「春日冬夜、春の日に冬の夜で春日冬夜だよ。」 「かすが、とうや……変わった名前ね。」 「お前もな。」 言われ慣れてるからな。つかそれを言ったら姉さんは春が並ぶ名前だからなぁ…… 「もう少し、冬夜の事を詳しく教えてもらえるかしら?例えば立場とか……」 「立場?えっと……高校生で二年、帰宅部だな。実家は拳法道場で、家族は両親と姉が二人、弟と妹が一人いる。」 「ふむふむ……大体分かったわ。まず最初に伝えておくけれど、これからする話には嘘は一切含まれていないわ。」 「……何それ?」 「まず、ここは冬夜がいた世界じゃない、幻想郷と呼ばれる世界よ。」 ……嘘だと思った。だがウサギ女もW女も嘘を言っているようには見えない。 だが信じられると思うか?別の世界とか言われて信じられる奴がいたら、俺は殴り倒して病院に運ぶ。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

226人が本棚に入れています
本棚に追加