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「……とりあえず別の世界ってのは理解出来たし受け入れる。で、帰る方法とか無いのか?」
「そうね……博霊神社に頼るか、隙間妖怪に頼るか……」
「そういう訳にはいかないわね。」
突然部屋に入ってきたのは、長い黒髪の少女だった。着物を着たその少女は何故か俺を見て楽しそうに笑っている。
うん、見た目はお嬢様って感じだけど厄介な奴っぽい。
「悪いけれど春日冬夜、貴方にはこの永遠亭で暮らしてもらうわ。」
「何で!?そしてお前誰だよ!?」
「姫よ!!」
やたら自信たっぷりに答える自称姫。何でこんな自信たっぷりなんだ?
「姫、いきなり何を……」
「ちょっと椎に頼まれたのよ、この人間の保護をね。ただし、元の世界には帰らせるなってね。」
「椎が……冬夜を幻想入りさせたのは椎なのですか?」
「みたいよ?ただ理由はまだ話せないらしいわね。」
永琳が姫って呼んでる辺り、本当に偉い人らしい。
そしてムカついた。何俺の意志を完璧無視して話を進めてやがる。
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