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その日の晩、僕は縁側でボンヤリと月を眺めていた。一通りの家事も明日の授業の準備も終わったので、後は寝るだけ……
「相変わらず、似合わないっすね。」
「……うん、よく言われます。」
やっぱり、僕がタバコを吸うのは似合わないらしい。学校にいた頃から言われてはいたんだけど……
冬夜の付き合いで吸い始めたんだけど、気付いたら吸わないと落ち着かなくなってしまった。特に考え事をしている時は、吸っていると考えがまとまる。
「これからどうなるんだろう……」
何だかんだで職も見つけて暮らしていけてるけど、でも帰る訳にはいかないし……
この能力を隠していけば外でも暮らしていけないかな?でも妹紅さんに恩返しもしないといけないし……
「冬夜なら……普通に永住しそうだね。楽しそうって理由で。」
「旦那の親友なんすよね?どんな方なんすか?」
「えっと……人を殴るのが好きで……蹴るのも好きで……あ、投げるのも好きでしたね♪」
「つまり鬼畜なんすね……」
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