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白斗side
私は、まだ夜が明けて無いにも関わらず、黒いローブ(江戸時代で何て呼ばれていたか不明by作者)に身を包み、外に出た
外は真っ暗で、あるのは眩しい位の月明かりだけ
「どこ行こうか…」
夜風に当たりながら悩んでいると、遠くから人影が見えた
「ヤバッ…」
私は、ばれないようにその場から去り、裏路地に入った
「いやー、壬生狼も相変わらずだなぁ」
「そうだな、まぁ、その方がこっちにとっては好都合だがな」
私の前をゲラゲラと笑いながら歩く男達
その格好からして、どうやら浪士のようだ
「…ふー…危ない…」
男達が去ったのを確認すると、私はまた表にでた
何故、私が隠れる必要があるのか…
それは、私の容姿のせいである
私は、燃えるような紅蓮の髪に、濃い紫の瞳をしている
そして、異人のような顔立ちに雪のような白い肌
何度異人に間違えられ、煙たがられた事やら……――
「…もう帰ろ…」
私は何だか憂鬱になってきたので、出掛けるのを止め、大人しく家に帰ることにした
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