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第2話
「今日も疲れたー。」
なんて独り言を小さくつぶやいて、帰り道を歩く。
テニス部に所属しているハルコは部活だし、千恵子は彼氏と会うっていうし。
一人で帰るのは、なんとなく寂しい。
…彼氏が出来たら、校門で待っててくれたりするのかな?
…二人乗りしてこの道を走るのかな。
あーやだやだ。考えたってムダ!やめ!
見慣れた街を、ただひたすら歩く。男子校が近いからか、学ランを着た男の子がたくさんいる。
恋愛がしたいからって、逆ナンをするつもりは1mmもない。
やっぱ自然な流れで恋愛したいもん。
あれ?携帯が鳴ってる。
「お母さんからメールだ…。」
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from:お母さん
玉根岸とサイダー買ってきて。
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お母さん、玉根岸ってなんですか。
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