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お母さんに“玉根岸って誰だよ!”っといった内容のメールを返信し、近くのスーパーに入った。
大安売りの広告が堂々と貼られている。
右肩にカバンを提げ、左手にカゴを持つ。
「えーっと。」
お母さんの注文通り、玉ねぎとサイダーを探す。
最初に見つけた玉ねぎを適当に2個選び、カゴに入れる。
そして、飲料水コーナーに足を運んだ。
「ん?」
片手に牛乳を持ち、ジッと眺めている男の子がいた。
学ランを着てるってことは、男子校の生徒かな?
それにしても、背が高い。
サイダーがその男の子の隣に置いてあるので、私はゆっくり近づいた。
間近でチラッと彼を見る。
うわぁ…。
高い鼻に、きめ細かい肌。目はよく見えなかったけど、一瞥しただけで彼はカッコイイ部類に入る人だとわかるほど、端整な顔立ちをしていた。
余程音楽の音質にこだわっているのか、オシャレなのかわからないけど、首に派手なヘッドフォンをかけている。
もちろん、話しかけるつもりはない。そんな勇気…ない。
私は、サイダーに手をかけた。
「そのサイダー、やめたほうがいいよ。」
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