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本気で、心臓が喉から飛び出るかと思った。
び、びっくりした…。
隣の男の子が…、さっきのイケメン様が…、私に話しかけてきた…。
「え、え?」
どもる私。
薄い唇の隙間から、八重歯を覗かせて口を開く男の子。
「それね、さっき小さいこがこれでもかってくらい振ってたから。開けたらブシャーッてなっちゃうよ。」
そう言うと彼はくしゃっと八重歯を見せて笑った。
…可愛い。
「あ、え、そうなんですか…っ。ありがとうございます。」
「ん!」
彼は再び牛乳に目を移してしまった。
…もっと、顔見たい。
「あ、あの。」
「ん?どしたの?」
気づいたら口が動いていた。
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