不運な厄日

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4時間の激闘の末、盗難車のタイヤはパンクし 犯人は捕まった。 「……ふっ」 犯人は薄気味悪い笑みを浮かべた。 「おまえって黒田 寮だろ?」 黒田「…」 「おまえの家族、俺の仲間が殺しに行ったぜ。いいのか?帰らなくて。妻と子供が死んじまうぞ」 黒田 寮 白バイに乗って、この犯人達を追いかけていた、男。 黒田はビクリともせず、犯人を睨みつけた。 黒田「早く、こいつらを連行してくれ。」 冷たい口調で部下にそう言う。 そして犯人達を連れていかせた。 黒田は 顔には出さないが嫌な予感がし、妻に電話をかけた。 プルルルル…………。 いくらかけても電話に出ない。 時々あるのだ、捕まった腹いせに警官をからかう事が。 ただ、今回は少し違う。 普通なら、"おまえら家族ごと潰してやる!" などと言うのが一般的だ。 ただ、あの男は違った。 "妻と子供"、さらには"黒田 寮"という名前まで言い当てた。 黒田 寮の薬指に 指輪はしていない。 家庭への被害が起こらないよう徹底しているからだ。
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