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電話から漏れた声を聞いていた木下くん、阿部くんはよっしゃー!と言った表情だった。
「もう金村さんには報告したんすけど、片岡さんはずっと電話中で繋がんなかったっすけどね。今仕事中ですか?」
「いや。まだやで。片岡さんずっと金村さんに電話してたからなぁ…!?吉川くん金村さんと電話繋がったんか!?」
「えっ…はい。ふつうに繋がりましたよ。金村さんまだ来てないんすか?」
「朝出発するときはおったんや。金村さん何て言ってた?」
「ふつうに、おめでとう…って。仕事が終わったらみんなで子供見に行くわ言うてましたよ。」
「ほんまか…。」
びっくりした。と同時にホッとした。金村さんがなかなか来ない理由も少し分かった気がした。
「案外、金村さん吉川先輩の病院に驚かそうと思って行ってるんちゃいます?」
考えていたことを阿部君が先に言った。
「かもしれんな。」
「じゃあ、吉川君は嫁さんに付いといたったら。また後で電話するわ。」
と言い電話を切った。が。すぐに電話がかかってきた。次は片岡さんだった。
「片岡さん?社長たぶん病院いますよ。」
「なんや、幸雄も知っとんのか。とりあえず病院来てくれ!」
「今から向かいますね。片岡さん今どこですか?」
「もう病院や!」
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