田中幸雄①-家族-

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七時が待ち遠しい。 早く七時になればいいのにと思いながら、今日も五時には眼は全開。 顔を洗い、歯を磨き、着替える。 新聞受けから新聞を取り出し、赤いパッケージの新しい煙草を開け黒い百円ライターで火を着ける。 時計はまだ五時半。 特に今日は早く七時になってほしい。 昨日は仕事で遅くなり、帰ってきた頃には深夜一時。真子(まこ)はとっくに夢の中にいた。 七時になれば、真子が起きてくる。 煙草をゆすりながら、朝食のベーコンエッグを作り始める。 スーパーで買ってきたカナディアンベーコンをサラダ油で焼く。火を弱くしフライパンを傾け油をとばす。 あとはバターでクチュクチュと炒めた卵を皿に。その上にベーコンを置き横に真子の大好きなマヨネーズを乗っけて完成。真子のカフェオレと自分のコーヒーをテーブルに置いたころ。 真子がベッドから起きあがりディズニーのスティッチのパジャマのズボンの裾を踏みながら歩いてきた。 「おはよーパパ。」 「おはよう真子❤」
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