言えぬ想い的な…

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言えぬ想い的な…

「ねえ、起きて……」 耳元に近づいて俺を起こそうとする声が聞こえる。 息が微かにかかり、くすぐったい。 「起きてよ~、ねえってば」 起きるよ、大丈夫。 薄っすらと目を開けると、目前に天使のような顔が…… 大きなくりくりした瞳にピンと上を向くまつ毛、可愛らしい小さな鼻、ピンク色した唇が俺に向けた言葉を紡いでいる。 長い黒髪が俺の顔に撫でる様にかかる。 それがなんとも心地よかった。 「おはよう……」 俺が微笑みながら言うと、彼女も微笑み返す。なんとも幸福な時間だろうか。 「ご飯できたから、起きてね」
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