同棲しよう

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2003年4月、入社式。案内された部屋に座るとぽっちゃりとした大柄な人。一番最初に気になった。れなの配属先は情報課。そして、その人も一緒だった。席は向かい合わせ。 それから一年半後、一緒に入部した野球部の飲み会で、驚くべき報告があったのだ。まさが7年付き合った彼女と別れたこと。れなの心境は複雑だった。入社したときからずっとまさのことが好きだったから。とても優しくて大きな存在。れなは、まさに気持ちを打ち明けることにした。 もう子供じゃない。そろそろ本当の恋愛をしなければ。自分から好きになった人と結婚するんだ。 久々の同期会。れなのとなりにゆうじが座った。そして、スキーの話で盛り上がったとき、今度二人で行こうと誘われた。れなはちょっぴり心が揺れた。でもやっぱり…自分の気持ちに正直にならなくちゃ。ゆうじにはきっぱりと断った。 『まさへ。いつも仕事で迷惑ばかりかけてごめんね。支えてくれてありがとう。頼りにしているよ。これからは仕事以外でもまさのこと頼ってもいいですか?ずっと、もっと一緒に過ごしていけたらいいなって思います』 それからすぐにれなとまさは付き合い出し、同棲した。とうとう明日は結婚式だ。
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