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次の日、私は魂が抜けたような顔で学校へ登校した
昨日は家に帰っても寝れなかった
ただただぼーっとしている事しか出来なかった。
その日は授業中も休み時間もなんとなく周りから気を使われて過ごした
ちさのもすごく心配してくれた
けど、そんな事はどうでも良かった。
昨日の立花先輩に言われた言葉しか私は頭になかった。
ぼーとしながら移動教室だからと階段を上がっていると、
突然、呼びとめられた
振り返ると
同じクラスの男子が立っていた。
名前は…
確か三浦凜。
整った顔立ちにサラサラの黒髪すらりと伸びた長身のクールさが有名な男子だ
そんな彼が私になんの用だろう、と不思議に思って見るとすごい形相で睨まれた
『お前、昨日の放課後屋上でふられてただろ』
…なっ!!
今日周りがその話題に触れないようにギクシャク過ごしていたのにいとも簡単にそれを言うなんて!
『せっかく人が気持ち良く寝てる時にあんな修羅場見させやがって…』
コイツ…
勝手に1人で怒ってるし!
「あんたには関係ないでしょ!人がせっかく忘れようとしてんのに!!」
そう言って私は駆け出す
『おいっ待てよ!話はまだ終わってな…』
三浦凜が言い終わる前に私は空き教室に入って鍵を閉める。
その時、時計は授業が始まる時刻を指していた…
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