LEVEL:01

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+++++ 放課後…私は結局屋上に立っていた― しかもこんなベタな場所で 今から私は立花先輩に告白する事になっている。 私は昼休みの出来事を思い返していた―… あの後ちさのは私を置いて教室を飛び出して行った 『放課後、屋上ね!』 …とだけ、言い残して ガチャ… 扉が開く音がして、私が振り向くと 目の前には立花先輩が立っていた… 『君が、八神もあさんでいいのかな?』 私はとりあえず頷く。 そして立花先輩に初めて話しかけられた事で緊張がピークに達した私は 頭の中が真っ白になっていた… どうしよ… なんか話さなきゃっ 「あ、あの今日は天気が良いですねっ!」 私はひきっった笑顔で話し出す 『…そうかな、雲ってるように俺には見えるけど…』 遠慮がちに立花先輩は答える …やばいっ! 漫画か、私!! とりあえず、告白、告白! 「あ…あのですね、えっと実は…その、今日呼び出したのは…」 しどろもどろになって私は話すが、その後に言葉が続かない。 それを見かねたのか先輩が、口を開いた。 『あんたさ、どうせ告白なんだろ。こっちも時間ないんだからさっさと済ませて手間とらせんなよ』 冷たく言い捨てられた言葉―… …あれ? 立花先輩ってこんなキャラだったっけ―? さらに追い討ちをかけるように、言う 『つかさ、俺、あんたみたいな色気もないようなガキにこれっぽっちも興味ねぇから、さっさと失せろ』
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