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学校の中は電気はついているが、外の塀のせいで、少し薄暗く感じた。
「ここのクラスも誰もいないな。」
俺達、二年生のクラスを散策してが、人がいるのは今の所、どうやら2ー1と2ー3だけのようだ。
「どうする?上の階や、下の階もいってみるか?」
俺達は階段を見つめた。どうやら上の階や下の階は電気が点いていないようで、光りは一切漏れていなかった。
「智也。私、怖いよ・・・」
俺も真っ暗な階段に内心恐怖を抱いていたが、どうやら皆も怖がっていた。瞳もカズノリの腕にくっついているし、カズノリ自身も少し青い顔をしている。
「よし!今はもう一度、教室に戻ろう。もしかしたら、誰か目覚めているかもしれない。」
俺達が、戻ろうと後ろを振り返ったとき、一人の男子生徒がそこに立っていた。
「お前は、三組の・・・」
「よかった~!智也たちもおきてたんだね~。教室の人達は起こしても全く起きないし、僕一人だけかと思ってスッゴく怖かったよ~。」
「誰だ、智也?」
「そうか、カズノリや美咲達は同じクラスになったことはなかったな。」
俺はこいつー小島翔太について3人に説明した。
「なるほど。類を見ない弱虫ってことか。」
「まぁ、元はいい奴だし、仲良くしてやってくれ。」
「おう。よろしくな。」
「よろしく。」
「よろしくね。」
「そういえば、翔太。一組は見たか?」
「見たよ。席替え六つ空いているだけで、他の人達は起きてなかったみたいだけど。」
ん?待てよ。今、六つ席が空いてるっていわなかったか?
「おい翔太!ホントに六つ席が空いていたのか!?」
「うん。僕、怖かったし、誰か目を覚ましてないかはチェックしていたから・・・。」
状況を知ってる俺達はすぐに1組へと向かった。
「まってよ。置いてかないで~。」
まだはっきりとはわからないが個々は少し異常だ。どんな危険があるかもわからない。もし、上の階や下の階に誰かが行っていたら・・・。不安な気持ちを無理矢理振り払い、俺は1組に向かう速度を速めた。
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