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｢いたッ｣
腕を振り続けていると、さらに握られる力が強くなっていた。
｢智也ッ！痛いってば!!｣
｢………｣
｢ねぇ、聞いてる？｣
｢聞いてない｣
即否定された。
なんなのよ、もーーー！！
でも、握る力は少し緩まっていたことに気付く。
やっぱり、一応、わかってはくれてるんだ。
まぁそれでも、まだ強いんだけどね…。
こうしている間に、どんどん学校へ近付いていく。
これはピンチですよ。
また、昨日みたいになっちゃいます。
今日は、いきなり教室へ向かうわけじゃないので、そこはいいんだけど…
やっぱ恥ずかしいから！！
だけど、手は離してはもらえない。
｢はぁ～…｣
また、振り回されてる。
今の私には トホホ… って言葉がピッタリかもしれません。
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