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校門をくぐる。 よし、今だ!! 私はムリヤリ智也の手から、自分の手を抜いた。 「あ…」 「私、部室の鍵とってくるから!!」 「おい!!」 後ろから、智也の声が聞こえたけど無視して、職員室まで走る。 あ~、良かった…。 昨日みたいな視線が集まる前に、逃げれたみたい。 「え~っと、部室の鍵は…」 職員室に着き、鍵を探しはじめる。 でも、部室の鍵がどこにあるのかわからない。 鍵はいっぱいあるんだけど、理科室、音楽室、図書室… 部室とは関係ないものしか見つからない。 「野球部見つかんないし…。」 「野球部ならこっちにあるよ」
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