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「やっぱり智也に隠し事はできないね。」
「当たり前だろ?」
智也がニカッと笑う。
私もつられて笑う。
「おーい、お二人さーん」
「ッ…!!」
気がつくと、入り口には野球部員がズラリと並んでいた。
「そろそろ始めないか~?…って、智也はまだ着替えてないのか。」
「あぁ!ごめんなさい私のせいですから!」
私は慌てて部室から出た。
私が居たら、智也が着替えれないし。
「マネージャーだよね?」
「え、あ、はい!」
近くに居た部員に声をかけられた。
「マジで!?こんな可愛い子が!?」
「何組なの??」
「彼氏居る??」
私が答えると同時くらいに、周りに部員が集まってきた。
「え、えと…」
今までの17年間で、男に囲まれたことなんて1度もない私はどもってしまう。
こういう時って、どうすればいいの!?
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