2

25/30

177人が本棚に入れています
本棚に追加
/146ページ
さすがに授業中までは伏せてはいられないと思い、顔を上げる それでも、やっぱり右は見れない 授業中はずっと窓の外を見て過ごした あぁ、やっぱり気まずい… あっという間に放課後になり、私は鞄を持って職員室に向かう 鍵を持って、部室へと急ぐ 「あ、美紀ちゃん来たじゃん」 部室の前に居たのは、遠藤くん―…とその後ろに智也が だけど、こっちは見てくれない 私もそうだったんだから、当たり前だよね… 私が鍵を開けると、2人は中に入っていく 「あれ、ほかのみんなは…?」 「教室で着替えるってさ。全く、何のための部室だよ。なぁ、智也?」 「……」 「智也?」 「え、あぁ、うん」 明らかに智也の様子がおかしい
/146ページ

最初のコメントを投稿しよう!

177人が本棚に入れています
本棚に追加