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「俺さ、昨日もずっと考えてたんだけど…」 「ん?」 「やっぱり、美紀は吹奏楽部に入れるべきだったんじゃないかって思ってて…。野球部のマネージャーって、きっと、俺達部員が思ってる以上に大変だと思うんだ。それなのに、俺、ムリヤリたのんじゃって…」 「そんなことない!今日のボール磨きだけでも大変だったけど、その分楽しいこともいっぱいあると思うから…」 「美紀…」 私は、智也を真っ直ぐ見つめる 「だから、そんなに考え込んだりしないで?私が自分で決めたことだから。大丈夫だよ」 私だって、覚悟を決めてここに居るから 心配しなくていいんだよ 「ん、そっか」 私の思いが伝わったのか、智也はホッとしたように笑った
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