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「…ん?」 お盆をテーブルに置いた智也が私を見て動きを止めた 「顔、赤くね?」 「えッ!?」 「熱でもある?」 智也の手が、私の額に触れる 「な、ないない!大丈夫だよ!!」 私は、智也の手から逃げるように後ろに下がる 熱なんてない ただちょっとドキドキしてただけ 何に? そんなのわかんない 「ならいいけど」 智也が深く追求してこなかったことに、私は安心する 「あ、ジュースとお菓子持ってきたから食べていいよ」 「うん、わかった」 私はさっきのドキドキを忘れようと、お菓子に手を伸ばした
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