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「おっはよ~♪」 智也が、手を繋いだまま教室に入っていこうとする。 「ちょっとッ!!」 「おわッ」 私は、入る寸前で、なんとか手を振り払った。 このまま入るなんて、そんな注目浴びることしたくないし!! 「言えば離したのにー…」 「嘘ばっか。ここまで、何回言っても離さなかったくせに」 「ちぇー」 お願いだから、もう、これ以上目立ちたくないっていう私の気持ちもわかってください…。 拗ねる智也を無視して教室に入り、私は自分の席につく。 窓際の後ろから2番目。 隣には大人しそうな女の子が座っている。 いつでも外が見れるし、心地好い風が入ってくるし、かなりイイ席だ。 「はぁ~~~…」 しかし、気持ちとはうらはらに、大きなため息が出てしまう。 また振り回されてる… 昔からずっとそう。 いっつも私にちょっかいかけてきて、ホントいい迷惑…。
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