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私が仕度をしていると、智也からメールが返ってきた ――― わかった。 今誰も居ないから、勝手に入ってこいよ ――― 心の中で りょーかい って思いながら家を出る 智也のメールどおりに勝手に入って、智也の部屋へ向かう 「智也ー…?」 私はゆっくりとドアを開け中に入った 智也はベッドに横になっていた 「お、来たか!」 智也は私に気づくとぴょんと起き上がり、私の傍まで来た 「今日は何の用?」 「……美紀に逢いたかったっていうか」 「え?」 「なーんてね♪嘘だよ。 ホントはこれを渡したかっただけ」 そう言って、私に1枚の紙を渡してきた 「これ何?」 「野球部員の名簿。 居るだろ?美紀も」 紙をよく見ると、10人ほどの名前が並んでいた
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