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「そんなタオル一枚じゃ濡れちゃうよ?」 「傘忘れちゃったんですよね」 首を傾げる湊先輩に、あははと笑いながら頭をかく ―寝坊して忘れたなんて言うもんか! 「だったら、傘入ってく?」 「………へ?」 その場でフリーズする私 ―今、何て言った? 「濡れて帰るなんて風邪ひくし、ほら?」 「いっ…、いやいやいやいや! そんなの申し訳ないですから!」 だ、だってだって! 相合い傘…ですよ? そんなの絶対無理だから!
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