高校生活

14/16
前へ
/87ページ
次へ
俺の情報は正確 誰にも負けはしない 「おっと、時間がありませんね。まぁ、今日はおとなしく帰ってください。そろそろ俺も帰りたいんで。」 俺はそういうとグラウンドから一歩また一歩と校門へと向かう。 授業終了の合図まであともう少し もし、ここでなってしまったら? 俺は、また酷い目に遭うかもしれない それはもう懲り懲りだ お願いだから…彩音…俺に気づくな 「尊!お前何もんだよ!」 「ただの情報屋だっての。呼び止めんなよ。俺忙しいんだよ。」 「違うだろ。彩音ちゃんに会わないのか?」 「ふざけんな。俺は…あいつにだけは会いたくない」 吐き捨てるようにそう言って俺はまた歩き出した そして、丁度チャイムがなった やばい ? やばい、やばい 心臓が壊れるのじゃないかと思うくらいにドクドクいっている 「尊!」 「お兄ちゃん!」 校門から先輩の声が聞こえた。 そして、後ろからは彩音の声 「先輩。遅いですよ」 「悪かったな」 俺は彩音の声を無視して先輩の方へと早足で行く 「待ってよ!お兄ちゃん!」 丁度先輩からヘルメットを受け取った時に彩音が俺の手を掴んだ 「離せ」 出してしまった俺でも驚くほど低い声が出てしまった。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加