まだ、記憶があるうちに…残しておこう小学校5年生の私たちを

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映画 “saw”“es” やら“ミスト”“ブラインドネス” を見た事があるだろうか? 内容は違えど この中の どの映画にも 必ず “人間の心理” が描かれている 絶対絶命的な 環境で人はどんな行動に出てしまうのか 恐怖に侵され 閉じ込められた空間で、それぞれどんな脱出を試みるのか 脱出方法はさまざまである 仮にシンプルな問題であっても人はさらに面倒を持ち込むのだから厄介で不思議である そんな環境で集団であれば、その中から権力者が生まれ殺し合いにだってなる場合があるし、教祖が誕生したりする そして この環境でなんとか上手く生きようとする者も出てれば 諦めず正義感を持ち 皆と一緒に脱出しようと思う者もいるだろう 映画はそんな人間心理に注目したい わずか11才の 5年1組でも そんな人間心理が観察できたのである “絶対権力者”(サトババ) が常にいたので 幸いクラスから 権力者も出なければ 殺し合いも起こらなかったのだが サトババを 皆、最初は近づけないほど怖がっていた 皆、常に怯え 普通の会話さえも 怖がった しかし、 環境は1年間変わらない 映画と同じ 閉じ込められた空間なのである まず生徒たちはここで上手く暮らすしかないと判断したのだ いくら殴られ、怒られても サトババの身の回りの世話をする子が出てきたし 山下くんのように 彼女の好み通りに動く子も出てきた “金魚の水槽事件” のように何も言われずともロボットみたいに 床に流れ出た金魚や水を雑巾で掃除するものが何名も出てきたのだ そして、 ビックリするのは 5年生後半に差しかかると クラスの中の 勇気あるたった2名だけが 別の方法をとってみせた 彼女に 『刃向かう』 という方法である 映画でいうと みんなで脱出しようと試みる主人公タイプが登場したのである 無謀を知りながら “あなたは教師として間違った事をしている”と本人に気づかせようとしたのだ とても 面白くなってきたではないか!! と思う この気になる結末は
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