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「さっきの破壊で、君の携帯電話は使えなくなってしまっただろ?」
と博士が言う。
「あ、はい。さっきから全くつながらないっす。多分、電波塔が壊されたからっすかね?」
「察しが良くて助かるよ。君はいい勘をしているね」
「そんな事無いっすよ。で、何すか?携帯がどうかしたんすか?」
「そうだった。で、代わりの物を用意した。それが・・・これだ」
そこにあったのは白をベースに回りに臙脂色(ワインレッド)のラインが入った無線だった。
「この無線がどうしたんすか?まさかこれで連絡を取れってことですか?」
「いや、この無線はただの無線じゃない。これは特殊な電波によってここと連絡がとれる機械なんだ」
「はぁ。で俺は何をすればいいんですか、この無線で」
「連絡だけじゃない。ここに3つボタンがあるだろ?一番上が連絡用の無線ボタン。一番下が緊急ボタンだ。これを押すと緊急信号が入り、我々に緊急信号が入る。そして真ん中のボタンを押すと・・・」
「押すと・・・」
俺は聞き返した。
「特殊なスーツに包まれた化学戦隊ケミスマンに変身できるのだっ!!!!」
「へ?変身?」
俺に何を求めているのだろうか...
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