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「そんな、いきなり変身って言われても・・・何になるんですか?」
俺は率直な疑問をぶつけた。
「何って・・・正義のヒーローに決まっているだろ?」
と博士は当たり前のように答える。
「えっと、状況がよく飲みこめないんですけど......」
「とにかく、君は選ばれた正義の戦士なんだ!頑張って帝国ギレールを倒してくれ!」
「そんなぁ・・・俺でいいんですか?経験なんて何にも無いっすよ?」
俺がヒーローになる事を拒んでいると、そこにひとつの無線が入った。
『こちら本部。現在、山鹿市の地点Dに帝国反応です!博士、どうしますか?』
なるほど、無線は俺のにも入ってくるのか?
そんな疑問を抱えていると、
『こちらワインケミス、これから、そこへ向かう!』
と博士が俺の無線から勝手に通信しだした。
『了解。至急向かってください 以上、本部』
と無線は切れてしまった。
「ちょっと、博士!どうするんすか?」
俺の質問を無視するように
「これより作戦βを開始する!直紀!今から山鹿市の地点Dへ向かってくれ!ここからなら5分で着く」
と叫んだ。
俺はどうなってしまうのだろうか・・・
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