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俺は5分ほど走って、山鹿市の地点Dに着いた。
そこでは、さっきのコウモリ野郎の近くで同じく破壊活動を行っていた戦闘兵が10体ほど破壊活動をしていた。
だが、その規模は限りなく小さく、今のところ被害も最小限だ。
俺はそこに近づくと、とりあえず無線をうった。
『本部、こちらワインケミス。到着しました。どうしますか?』
とさっきの博士の無線を見よう見まねで使ってみる。
そうすると
『こちら本部、真ん中のボタンを押して、変身し、敵を倒せ!以上!』
と雑な指令が入ってきた。この声は博士だな・・・なんて雑なんだ・・・
ええい、もうやけくそだ!
俺は戦闘兵の前まで駆けていくと
「お前ら、そこまでだ!これ以上町の破壊はさせないぜ!」
と啖呵を切った。
敵さんは、マヌケな顔をしてこっちを見ている。
「化学変化!ワインケミス!」
と叫びながらボタンを押す。
その瞬間、自分の身体がライダースーツの様なもので包まれた。
そして、頭にはフルフェイスのヘルメット。
全身がワインレッドに所々白い柄のスーツで包まれ、右腰にはレーザー銃のようなものを携え、ベルトを装着した俺がいた。
気分はまるで宇宙刑事。しかも、意外と動きやすくって身体にフィットしている気がする。
少し余韻に浸っていると、
『直紀、よく変身した。これで正式に君は戦士だ。右腰のマイトガンを使って敵を撃て!』
と博士からの指令がきた。
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