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「なかなか、やるな」
と相手はニヤリと笑いながら呟く。
「そっちこそ」
と俺も余裕の笑みを見せる。
「だが、このバットバス様に盾突いた貴様の負けだ!死ね!ワインケミス!!!!はぁぁっぁぁぁぁぁあ」
右手のノコギリ力を込め、横回転しながら斬りかかってきた。
その攻撃は避ける間もなく、俺に直撃。
「ぐっふぉっふぉおおおおああああああああー」
俺は声にならない声を出し、吹き飛び、木に激突した。その衝撃で、木はメキメキと音を立て、折れてしまった。
くそっ、痛ぇぇ、生身なら即死だろ...この威力。
「フフハハッハハッハハハハ!!!!!!」
相手の高笑いが空に響く。
マイトソードを杖代わりにし立ち上がり、
「俺は負けない...負けられない!!!!」
そう言いながら、マイトソードに力を入れ、
「ワイン・ソードクラッシュ!!!!!!!!!」
と横一線に振りぬく。さっきよりはるかに力を込め、赤い一閃が相手に向かって飛んでいく。
その一閃に相手は避ける間もなく左肩に直撃。
「ぐわぁっぁぁっぁぁああああああああがっががっがががっがががが・・・・・・」
と悲痛な叫びが響き渡る。よく見ると、相手の左腕が吹っ飛んでいた。
「っっっっっ...おのれ、一度ならず二度までも...貴様ら人間ごときがこのバットバス様の身体に傷をつけるとは・・・許さん!!!だが、今日はもう終いだ...」
バットバスは空へ向かい再び飛び立った。
それに向かい、マイトガンを放ったが、当たる事はなく、またいつも通りの日常に戻っていった。
「直紀!よくやった!相手は撤退していったぞ!」
博士から無線が入る。
こうして、俺の初バトルは辛くも勝利で終わった。
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