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「あたしを無視すんなぁぁぁぁ!」
っとさっき啖呵を切った女の子が相手に向かってケリを入れた。
だが、
「痛った…何この固さ、ありえないんだけど!?」
案の定、向かっていって返り討ち。
いや、ただ、ケリをいれて、自分の右足を押さえているだけ。
返り討ちにもなってない。
「うん?なぁにかなぁぁぁぁ?うへへへへへへへへへへへぇ」
相手は下劣な笑いをして女の子に近づいた。
「え、ちょっ?はぁ?こっちに・・・くんなぁぁぁぁああああ」
っとうる星のしのぶちゃんよろしく、近くにあった木材を敵に向かって投げつけた。
木材って結構重いのに…
だが、その木材も筆箱野郎にあたる前に、鉛筆爆弾によって粉々の燃えカスとなっていった。
「威勢がいいねぇお嬢ちゃん?」
徐々に距離を詰めて行き、女の子はじりじりと後ずさりするだけ。後ろはもう壁で、逃げ場は無い。
「寄るな!!あっち行け!怪物!!」
こんな状況でも命乞いしない度胸はさすがだ。
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