137人が本棚に入れています
本棚に追加
/499ページ
「では、あとは自由にやってくれ」
それだけ言うと御船は自分の職場へ帰って行ってしまった。そして残された4人。
「初めまして。ここの職員の森瑞希と申します」
3人に向かって頭を下げた。この森も口数が多い方ではない。初対面と言う事もあるが、必要以上の口は利かない。
「あ、どうも初めましてぇ。僕は小島学。年齢は31歳でぇ専攻は機械工学。よろしくお願いしまぁす」
「こちらこそよろしくお願いします。では隣の方...」
眼鏡の男の隣に居るのは特徴の無いのが特徴の男。
「こんにちは、藤場と申します。明南大学法学部卒の22歳です。よろしくお願いします」
少し俯き気味に話す。緊張しているのか?森との目線が合っていない。
「はい。では次の人」
「...長富公二郎だ」
「...よろしくお願いします」
大男はそれだけ言ってまた口を閉じてしまった。どうやらこの男も無口らしい。
「では、早速ですが仕事の分担を決めますね...」
手元の書類を見ながら彼女は迷っている。履歴書を見る限り3人とも年上。元々リーダーシップを取るような性格でもない。
「小島さんは、工学系が得意なようなので研究室の方へ行ってもらって良いでしょうか?」
「ええ喜んでぇ。どんな物があるか今から楽しみですねぇ。それに化学戦隊でしたっけ?一般の方も戦っているみたいですしぃ」
この小島は中々おしゃべりな男のようだ。
「長富さんは...元・特殊部隊に所属ですか...」
「...ああ」
「でしたらボディガードでどうでしょう?」
「...構わん」
そして残ったのは1人。
最初のコメントを投稿しよう!