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「なんだ?今のは?蚊でも止まっていたのか?」
怪物はあざけ笑うかのように嘲笑し、男の腕を強引に引っ張り、
「さぁて、回収完了だ」
とこぼすと、男を拉致しようとした。
(ヤベェ・・・どうする・・・いや、しかし・・・)
頭の中にはまるで名案が浮かんでこない・・・
男はようやく観念した。もう無駄なのだ・・・
(あぁ、俺の22年もここで終わりか・・・まだやりてぇ事も色々あるのに、バイクのローンも払ってねぇや。あ、田中に貸した金も返ってきてねぇ。3丁目のステーキ食べ放題の店にも行ってない・・・)
こういう時ほどくだらない事ばかり浮かんでくるものである。
観念し、目をつぶった瞬間、またもやあり得ない事が起きた。
バァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!
轟音とともにミサイルのようなものが、怪物の右肩に直撃した。
それと同じくして、怪物の右肩がもげ、男は10メートルほど吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた衝撃で体中を擦りむいたが、何とか無事のようだ。
「痛てててて」
起き上がりミサイルが発射された方を向くと、中年の科学者風の男と助手のようなさえない男が大砲のような砲弾を構えていた。
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