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俺は、痛む身体をさすりながらおっさん達の下へいった。
「あの、良く分からないんすけど、ありがとっす。助かりましたよ」
そう言うと、さえない男の方がとなりのおっさんに囁いた。
「博士、この男を使ってみるのはどうでしょう?見たところ身体も健康そうで、強化スーツにも耐えられるでしょう」
(・・・は?何言ってんだこの人)
全く理解できない。何を言っているんだおっさん・・・
「そうだな。今回のあのAK砲バークレオ1号では二発が限度。これではあの空中戦艦を追い払うことは不可能だ。ならば、このために計画していたプランβしか無いようだな」
と博士風の親父も答える。
「そうですね。我々、特殊化学研究所の所員全員で取りかかっているプランβを進める時です。」
「分かった。」
おっさん達が意味不明な会話を推し進めているが、俺には全く関係ない。関係ない・・・はずだったのだが・・・
「えっと、もういいっすか?じゃあ俺はこの辺で・・・」
空気を読んで帰ろうとしたその時だった。
「待ちたまえ!君!ちょっと我々に着いてきてくれ!」
博士風のおっさんが俺を呼びとめる。
「ええっ?いや、危険な予感がするし、この辺でお暇しようかなって考えてるんすけど・・・」
「悪いことは言わん。ちょっと来てくれないか?」
そして、抵抗も空しく、二人のおっさん達に強制的に連れ去られてしまう俺だった・・・
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