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連行された俺は、おっさんの軽自動車(スズキのアルト)に乗せられて、少し町から外れた見た目普通のビルへ向かった。
見た感じごく普通の4階建てのビル。しかも、看板には
『斉藤特殊化学研究所』
と書いてある。
「何すか?ここ」
俺は隣の博士に聞いた。
「ここが私の研究所だ。」
「いや、それは分かりますけど、何の研究してんすか?」
「話せば長くなるけど聞きたいか?」
えっとどうしよう・・・すっげぇ面倒な事に巻き込まれてんだけど・・・
俺・・・
そうこうしているうちに駐車場に車を停めて、俺たち三人は研究所の中に裏口から入っていった。
中は思ったより広く、1階の表の入り口の中は、普通の機械製品や、パネルなどがおいてある、中小企業の販売店みたいなものだった。普通の受付、普通の応接室、綺麗なトイレ。
全くと言っていいほど一般企業だった。
ただ、二階に上り、普通の製品掲示板のの隣にある頑丈な扉を開くとそこは一変していた。
おっさん達が振り回していたミサイルやら、小型の拳銃、ナイフのようなものが机に置いてあり、
研究員たちが最新のプログラムやパソコンの画面、製図とにらめっこしながらそれらを改良していた。
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